・聞かれていない近況報告をする

 聞かれてもいない近況報告が入ってくるのもおじさん構文の定番です。

 
「忙しくて徹夜しちゃったよ(汗」
「急に出張がはいっちゃった」

 など、不要な報告が入ってくるのが特徴です。この近況報告によって、本題が分かりづらく、意味不明なメッセージとなっているケースも少なくありません。受け取った側は「だから何?」としか返しようがなく、困惑してしまうのです。

・長い&下心を見せてくる&保険を掛ける

 無意味なあいさつや絵文字と顔文字、そして近況報告などによって、おじさん構文によるLINEはまるで一昔前のメールのような長さになっています。意味不明で、長いだけでも厄介なおじさん構文ですが、さらに下心を見せてくることがあります。むしろ、これがメインであるケースも少なくありません。ストレートに誘うのではなく、


「出張先のホテルで一人はサミシイヨ~(泣 ○○ちゃんが一緒だったら良かったのに(ハートの絵文字)ナンチャッテ♪」

 のように冗談に見せかけて「あわよくば感」を出してきます。本気で誘っているのに、断られたときの保険を掛けておくのもおじさん構文の特徴です。

 この中の一つでも当てはまれば、おじさん構文認定される可能性があるので注意が必要です。

おじさん構文はなぜZ世代に嫌われるのか


 このおじさん構文を嫌うZ世代は多いものです。理由は単純に無駄が多く、返信も面倒だからです。聞いてもいない、まったく興味のない近況報告であっても、相手が上司や目上の人であれば無視することはできません。ある程度の反応をする必要があります。タイパ(タイムパフォーマンス)を重視するZ世代にとって、おじさん構文への返信にかける時間は完全に無駄なものです。それだけでもZ世代に嫌われる理由になります。

 その上、下心を丸出しにしてくるのであれば、嫌われる要素しかありません。

 一方、おじさん構文の使い手たちは、相手に嫌がられている、相手が立場上仕方なく対応していることにも気付きません。結果として、おじさん構文のLINEを連発して、さらに嫌われていくという悪循環に陥るのです。

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どうしておじさん構文になってしまうのか