若い世代は職場の飲み会に出席するだけでもかなりの気を使い、疲れてしまうものです。終わった後でこんなLINEが来たら大きなストレスになってしまいそうです。それだけに、これは絶対に避けるべきおじさん構文の例です。

 では、正解はどのようなやりとりなのでしょうか? 同世代同士の飲み会後のLINE例をご紹介します。

 チャットらしい最低限のやりとりです。一文の短さと、メッセージを送るスピードも大事。若い世代は会話をするような感覚でLINEを使ったコミュニケーションを取っています。

・会社を休んだ同僚へのLINE


 続いては会社を休んだ同僚、または部下へのLINEの例をご紹介します。

 こちらもおじさん構文の定番パターンです。体調が悪い相手への配慮や心配ではなく、自分が代わりに仕事をしたアピールをしています。ただでさえ具合が悪いのにお礼を強要するような文章を送ると、相手からは無神経に見えることに気付いていないのでしょう。その上で下心を見せてセクハラまがいの発言までしています。おじさん構文の中でも特に悪質な例であるといえます。

 一方で、若者世代同士のLINEの場合はこのようなパターンになります。

 こちらも飲み会の例と同じく短い会話で、必要な情報だけでやりとりをしています。お互いの負担を最小限にしつつ、相手への気遣いと「明日から出社できる」という情報の交換ができているという点もポイントです。

 Z世代の若者を中心にやゆされることの多いおじさん構文。40代以上の人は、無意識のうちにおじさん構文を使っていた、というケースも少なくないと思います。単にネタにされる程度であれば問題ありませんが、悪質なおじさん構文は、円滑なコミュニケーションを阻害し、嫌われる原因にもなります。これまで自分が送ったLINE、今まさに送ろうとしているLINEを改めて見直し、おじさん構文になっていないか確認してみてください。(フリーライター マキ・ユウタ)