「何もしていないのにダルい…」には、こんな脳科学的メカニズムがあった (1/3) 〈ダイヤモンド・オンライン〉|AERA dot. (アエラドット)

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「何もしていないのにダルい…」には、こんな脳科学的メカニズムがあった

「脳という臓器」をダイレクトに癒やす発想

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久賀谷 亮(くがや・あきら)
医師(日・米医師免許)/医学博士(PhD/MD)。イェール大学医学部精神神経科卒業。日本で臨床および精神薬理の研究に取り組んだあと、イェール大学で先端脳科学研究に携わり、臨床医としてアメリカ屈指の精神医療の現場に8年間にわたり従事する。現在、ロサンゼルスにて「TransHope Medical」院長として、マインドフルネス認知療法やTMS磁気治療など、最先端の治療を取り入れた診療を展開中。臨床医として日米で25年以上のキャリアを持つ。趣味はトライアスロン。著書に『世界のエリートがやっている最高の休息法』『脳疲労が消える 最高の休息法[CDブック]』(ダイヤモンド社)がある。

久賀谷 亮(くがや・あきら)
医師(日・米医師免許)/医学博士(PhD/MD)。イェール大学医学部精神神経科卒業。日本で臨床および精神薬理の研究に取り組んだあと、イェール大学で先端脳科学研究に携わり、臨床医としてアメリカ屈指の精神医療の現場に8年間にわたり従事する。現在、ロサンゼルスにて「TransHope Medical」院長として、マインドフルネス認知療法やTMS磁気治療など、最先端の治療を取り入れた診療を展開中。臨床医として日米で25年以上のキャリアを持つ。趣味はトライアスロン。著書に『世界のエリートがやっている最高の休息法』『脳疲労が消える 最高の休息法[CDブック]』(ダイヤモンド社)がある。

 睡眠、美容、子育て、集中力、ダイエット、禁煙、老化……など、幅広い有効性が認められているマインドフルネス。これを日本で最も広めたベストセラー『最高の休息法』に「医師監修の特別音源CD」を付属した実践編が登場した。その名も『脳疲労が消える 最高の休息法[CDブック]』――。その一部をご紹介しよう。

●脳は「何もしない」でも疲れていく

「脳を休める方法」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
たとえば睡眠? そう、しっかり眠ることはとても大切です。睡眠が脳にもたらす効果については、たくさんの研究がなされています。

……では、ほかには?

 そう聞かれると、けっこう多くの方が「何もしないでぼーっとすること」と答えます。
「いつも仕事や家庭のことで忙しく頭を使っているのだから、休みの日くらいは何も考えないで、ぼんやりしていたい」という心理があるのかもしれません。

 ただし、どれだけ無為な時間を過ごしても、それだけではあなたの脳は休まらないと思ったほうがいいでしょう。脳科学的に見れば、むしろ、どんどんとエネルギーを消耗している可能性すらあります。

 なぜなのかについて、まずお話ししましょう。

 人間の脳の重さは、体重の約2%と言われています。
では、脳はどれくらいのエネルギーを消費していると思いますか?
なんと1日の全消費エネルギーの20%程度だと言われています。重さは2%なのに、20%ものエネルギーが必要な“大食漢”──それが私たちの脳ミソなのです。

 なぜ脳は、こんなにもたくさんのエネルギーを必要とするのでしょうか?
これには諸説ありますが、米ワシントン大学セントルイス校の神経学者マーカス・レイクル教授が提唱したデフォルト・モード・ネットワーク(Default Mode Network)の存在が大きいのではないかと言われています*01。ちょっと長い名称なので、ここからは頭文字をとってDMNという略称を使いましょう。

*01 Raichle, Marcus E., et al. (2002) “Appraising the brain,s energy budget.” Proceedings of the National Academy of Sciences 99.16: 10237-10239.

 DMNとは、内側前頭前野、後帯状皮質、楔前部、下頭頂小葉など、複数の脳部位から構成される脳回路です。この部分は、脳が意識的な反応をしていないときにも働くベースライン活動を担っています。

 私も以前からこの脳の働きには興味を持っており、レイクル教授にお話を聞きに伺ったこともあります。


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