伊沢正名(いざわまさな)/ 1950年茨城県生まれ。70年より自然保護運動をはじめ、75年からキノコ写真家に。74年から野ぐそを始め、90年に伊沢流インド式ノグソ法(場所選び、穴掘り、葉でふき、水仕上げ、埋めて、目印、年に1回)を確立。今回の取材は伊沢さんのノグソスポットである自宅付近に所有する林で行った
同じ場所にうんこをしつづけると分解しきれなくなるため、次の野ぐそまでに1年以上あいだをあけるために、野ぐそ跡には枯れ枝で目印のバッテンを立てる。ゆえに掘り返し調査も容易。写真は菌類の分解がすんでミミズに食べられ、“団粒土”という状態になったもの。「今、うんこ触ってんですよ?」と楽しげに語る
長年の経験から拭き心地の良い葉っぱは熟知。2枚重ねにすると破れにくくなり、ズルッとすべったり溢れたりせず、うんこが手につくことを避けられるという。「一度経験しておくと、いざ災害が起こってトイレが使えなくなったときにも大丈夫だという気になりますよ」