やまのう・ひろし/1971年、兵庫県生まれ。大阪ガスネットワーク(株)エネルギー・文化研究所所属。複合文化施設などで企画・プロデュース業務を歴任。著書に『つながるカフェ』『カフェという場のつくり方』など、訳書に『分断された都市』(撮影:MIKIKO)
『歩いて読みとく地域経済 地域の営みから考えるまち歩き入門』(2200円〈税込み〉/学芸出版社)普段のまちを地域経済の視点で観て、写真と地図を多用して解説した〈地理の副読本のような「まち歩き本」〉。一枚の写真に写り込んでいるものから、各地の産業の成り立ちにさかのぼっていく。コンビニが各地に増える仕組み、地獄谷と呼ばれたガード下の歓楽街の行方など、著者独自の観察眼で捉える範囲は広くて深い。第1章のまち読みの視点で、実際にまちを歩いてみると楽しい