平野啓一郎(ひらの・けいいちろう)/1975年、愛知県生まれ。京都大学在学中に文芸誌「新潮」に投稿した「日蝕」により99年、芥川賞を受賞。以後、数々の作品を発表し、各国で翻訳紹介されている。2004年には、文化庁の「文化交流使」として1年間パリに滞在。08年から三島由紀夫賞選考委員、写真の町東川賞審査会委員を務める。14年、フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。『葬送』『滴り落ちる時計たちの波紋』『決壊』『ドーン』など著書多数。最新長編小説『マチネの終わりに』(毎日新聞出版)を16年4月に刊行(撮影/岡田晃奈)