また、コンビ結成当初から通常のボケとツッコミの漫才ではなく、こいでのボケに対し、てつじがそれを容認する(つっこまない)スタイルがオンリーワンとも言われてきた。それがここ数年で、さらに進化してきたという。

「僕は食べることが好きで、あらゆる飲食店に行かせてもらうんですけど、一流の料理人の方は同じことを言うんです。『まず、皿を見る』と。この皿にどんな料理を盛り付けたら映えるかというところから発想を始めると。芸人は自分が『目を引く食材になろう』と考えがちですけど、僕は料理人の方々と話す中で『自分は皿になろう』と思ったんです。食材が映える皿に。ま、僕らの同期というのは、とりわけ変わった食材が多かったですから余計にそう思ったのかもしれませんけど(笑)。『野性爆弾』は2人とも変わってるし、『ブラックマヨネーズ』も特によっさん(吉田)なんて見たことない食材ですし『チュートリアル』の徳井も変わってますし」(てつじ)

「てつじはボケでもないし、ツッコミでもないから、まさに“皿”。個性的な食材ほど、きちんと処理をして、きちんと料理して並べないと、味が混ざって美味しくなくなってしまいますから」(こいで)

「ま、本当に一番変わった食材は、横にいる、こいちゃんなんですけどね(笑)」(てつじ)

「吉本坂46」。そして、同期の熟成。“ボケ”と”皿”のコンビ「シャンプーハット」に、これまで以上の注文が入ることだけは間違いなさそうだ。(芸能記者・中西正男)

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