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今年1月から20話以上を配信してきたお笑い芸人・カンニング竹山さんのユーチューブ「拝啓テレビ局様チャンネル」。当初は視聴回数が2万に届かないこともあったが、突如として40万を越える回が生まれた。インターネット上で拡散されたことに「根拠は何もない」という竹山さんだが、やっていて大事なことに気付いたという。そしてテレビと違うネット独特の反響とは。
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今年1月から始めたユーチュブが1話だけ急に伸びたんですよね。理由はいろいろあると思うけど、一つはキャンプが絡んでいたからだと思うんです。
キャンプ好きがキャンプ動画も見るのがすごく流行っていて、カンニング竹山というちょっと名の知れた人間がどんなキャンプやってんだろう?って興味を持つ人がいたんだと思うんです。要は、僕がプライベートを切り売りした感じですよね。自分の車を運転していたり、使っているテントや道具がわかったり、それを覗くことができたのが伸びた理由だったと思うんですよ。
拡散されていくと、別に見たくもないけどSNSの口コミとかネットで見つけて「竹山ってYoutubeやってるんだ、どんなのかな」押してみたとか。そうなると何のポリシーのない人も見るから、バズりだすと止められないし、バズった根拠も何もないっていうことになると思うんですよ。
でもね、あれだけ再生回数が増えても、想定外の反響ってまったく無いんですよ。ネットでバズっても、テレビで人気が出るのとは桁が違うなと思った。テレビで話題になると街歩いていて「あれ見ました!」って声かけられたり、人が集まってきたりするんですが、ネットってラジオと似ていて、こっそり自分だけが見てるものだから、耳元に来て「ラジオ聞いてます」って言う感じ。あまり大きな声で言いたくないでしょ?(笑) 悪い動画じゃないし何も恥ずかしいことはないんだけど、バレたくない。それが友達同士で「あれ見た?」って話して共感できたときに、バズり出すんですよ。こっそり誰かに言いたくなる、というか。