カンニング竹山
ということは、動画の枠の中しか見ない、調べるということをやらない人が世の中にこれだけ増えているんですよ。どうして竹山がこんなことやってるんだろう、目的は何なんだろうかと疑問を持たない人が増えているから、動画を見てすぐに自分の中で結論を付けるんですよね。早く理解したい。だから「竹山がキャンプ動画を始めた」で止まってしまうんですよ。そのまま受け入れて、そのまま流しちゃう。
だから素人のユーチューバーが作る動画は短くて一話完結じゃないですか。鉄球を温めてここに入れてみたとか、結果こうなりましたっていう4分ぐらいの動画。それに慣れちゃってるから、この人誰だろう、鉄球って何だろう、なんで流行ってるんだろう、過去にやった人がいるのかなとか考えたり調べたりする子はいるだろうけど、やらない子が増えている。
「制作会社を変えたほうがいい」ってコメントも、僕らは裏でゲラゲラ笑ってました。動画の中で僕にやんや言っているディレクターもプロデューサーもバラエティーではめちゃくちゃ優秀な人間。実はカメラワークも編集も、わざと素人っぽく作っているんだよね。まあ、本来は言う必要がないことだけど。
見る人が増えた分だけ、書き込みやツイッターで「全然面白くない」って人も「すげー面白い」って人も出てくるのは、テレビと同じですよね。「あれを自分で考えてやってるなら、普段の竹山ってなんなんだろう」とか「あんなの作れるんだ」って言う人もいるけど、作ってるのよ。自分で。毎年「放送禁止」って単独ライブをやってるから見に来い！って（笑）。
結局、みんな何かを論評したいんですよね。でもネットで出回っているような適当な情報で論評しちゃうのは、弁護士に大量に懲戒請求書を送りつけといて、弁護士側が損害賠償で訴えるってなったら急に怖がっている人たちと同じですよ。しっかりした情報ソースをつかんで、自分の目で見て、自分の頭でちゃんと考えないと。
カンニング竹山
小島よしお
しいたけ.
西崎彩智
