西武・山川(左)と多和田 (c)朝日新聞社
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 開幕から早1カ月。セ・パ両リーグでは今年も月毎に「日本生命月間MVP賞」が選出される。5月9日の発表を前に、3・4月のパ・リーグ月間MVPを投打一人ずつ予想したい。

【パ・リーグ投手部門】
多和田真三郎(西武

 開幕5連勝を挙げて“確変中”の多和田真三郎(西武)が月間MVPの最右翼だろう。

 とにかく安定感が飛び抜けていた。開幕2戦目、今季初先発となった3月31日の日本ハム戦(札幌ドーム)での6回3安打無失点の好投で1勝目を挙げると、7日のオリックス戦(メットライフ)で7回を5安打2失点に抑えて2勝目。25歳の誕生日翌日の登板となった14日の楽天戦(楽天生命パーク)では9回を4安打1失点で完投勝利を挙げると、21日のロッテ戦(メットライフ)の6回6安打3失点、29日の楽天戦(メットライフ)での7回6安打2失点と好投を続け、無傷の5連勝を飾った。

 富士大からドラフト1位でプロ入りして3年目。過去2年を振り返ると、16年は7勝5敗、防御率4.38、17年は5勝5敗、防御率3.44と不完全燃焼だったが、今季は4月までに早くも昨季に並ぶ勝ち星をマーク。エースの菊池雄星(西武)も同じく5戦5勝だが、防御率では菊池の3.34よりも1点以上もいい防御率2.06。QS率は100%。打線の援護はあったにせよ、自身初の月間MVP受賞に関しては文句なしだろう。

【パ・リーグ打者部門】
山川穂高(西武)

 投手部門同様に文句なしだろう。開幕から不動の4番として24試合に出場して打率.337、11本塁打、33打点。勝率8割に迫る19勝5敗で首位爆走中のレオ打線の主砲、山川穂高(西武)だ。

 オープン戦16試合で59打数8安打の打率.136だったが、そんな心配もよそに開幕戦でタイムリーを放つと、2戦目の日本ハム戦(札幌ドーム)では早くも今季1号3ランを含む猛打賞をマーク。そして4月下旬になってさらに調子を上げ、21日のロッテ戦(メットライフ)から29日の楽天戦(メットライフ)の6試合で5本塁打17打点の荒稼ぎ。25日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)では満塁弾&3ランで自己最多の1試合7打点をマークした。

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