長野五輪の10個を超える13個のメダルを獲得し、日本選手団主将の小平奈緒を筆頭に、2連覇を達成した羽生結弦、カーリング女子「そだねージャパン」など、多くの選手が輝きを放った平昌五輪。
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だが、対照的に「やらかし」舌禍事件が目立ったのが、テレビ局のアナウンサーたちだった。まず、批判の的になったのは、TBSの石井大裕アナウンサー(32)。スピードスケート・女子500メートルで小平奈緒が優勝した直後に行われたインタビューで、「闘争心あふれる、まるで獣のような滑りでしたね」と畳みかけた。小平は一瞬、絶句した後、「獣かどうかわかりませんが…」と苦笑いしつつ、冷静に応対した。このインタビューに対し、ネット上で「女性に対して失礼」「訳のわからない例え」などの批判が殺到した。
他にも、フィギュアスケート女子の宮原知子(関大)が、4位入賞を果たした直後に、「残念な結果になりましたが…」と切り出したアナウンサーや、銅メダルを獲得したカーリング女子に、無理やり「そだねー」と言わせたキャスターに対し、「失礼すぎる」「見てられない」などの声があがった。
インタビュアーの質の低下について、元日本テレビプロデューサーでスポーツ中継を担当してきた村上和彦氏は、「テレビ局の五輪担当アナウンサーの人事」が関係していると指摘する。
「民放に関しては、五輪に行くスポーツアナウンサーは順番待ちです。基本的に、各局にはスポーツアナウンサーが20人ほどおり、五輪にはベテランと中堅アナウンサーなどの組み合わせで約2名ずつ派遣されます。ただ、五輪は2年に1度しかないのでなかなか順番はまわってきません。テレビ局としては、2020年の東京五輪にエース級のアナウンサーを投入したいので、平昌五輪では、局によっては主力以外のアナウンサーを派遣させておこうという意図があったのではないかと思います。主力はすでにリオ五輪で予行演習をさせていますから、平昌五輪は内閣改造で在庫一掃のダメ大臣が何人も揃ったような状態でした」