「卒母(母親を卒業)」を宣言した西原理恵子さんは「ウエストがないことが最大の悩み」で毎日、幸せだという。しかし、パートナーの「高須クリニック」の高須克弥院長を介護しないとも。そう決めた理由とは?
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――連載『毎日かあさん』開始当時は4歳だった息子さんが、先日、成人式を迎えたそうですね。おめでとうございます。
もう20年ですよ。大人になっちゃったんだうちの子!と、ビックリしました。とにかく車にひかれず、事故にあわなくて良かったなと。志が低いと楽でしょ?(笑)
でも「成人おめでとう」って言ったら、息子は「好きにやらせてくれて本当にありがとう」って言っていました。「お母さんの生き方はとっても良いと思うよ。よくわかんないけどさ、男尊女卑とかそういうものに縛られずに自由にやっていて自慢だよ」って。
■40歳からの40年をどう楽しむか
1年間アメリカに留学していたので、家族への感謝は大げさに伝えなきゃいけないっていうのはホームステイでわかったんだそうです。あとは、ありがとうとごめんなさい以外に、こういうふうにうれしい、こういうふうに不愉快だって言わないと物事が何一つ前に進んでいかないと学んだって。外飯(留学)食わせて良かったなと思いました。
――連載終了時の「卒母宣言」から半年たちました。生活はどう変わりましたか。
ものすごい幸せなゾーンに入りました。いま最大の悩みが体重っていう……。16歳かお前!みたいな(笑)。それぐらい悩みが何にもない。生まれてからいままで、実家の借金とか暴力とか、結婚したらまた夫の暴力とか病気とか、常に大きな怖い獣が後ろにいるような状態だったんです。子どもが生まれてからは、赤ちゃんのころは心配だし、学校に通うようになると帰ってくるまで車に引かれてないかとか、いじめられてないかとか……。でも、それが全部無くなって、ウエストがないことが最大の悩みっていう(笑)