先にちょっと自慢めいたことを書いてしまったが、その記憶をもとに紹介すると、MUSICARESの授賞パーティーは、ドリンクを楽しみながらのサイレント・オークション、200前後の円形テーブルに10人ずつが座ってのディナーともろもろのスピーチ、そして、友人や先輩、後輩たちによるトリビュート・ライヴへと進んでいく。
ここでパフォーマンスを披露する人たちの顔ぶれがなかなか興味深く、たとえばニール・ヤングのときはジェイムス・テイラー、ジャクソン・ブラウン、CSN、ノラ・ジョーンズ、エルトン・ジョン&リオン・ラッセル、ウィルコなど、ジェイムス・テイラーのときはスティング、ブルース・スプリングスティーン、キャロル・キング、ジャクソン・ブラウン&シェリル・クロウなどがステージに立ち、それぞれの解釈でその宴の主役の代表曲を聞かせていた。10人単位の購入が基本となっているらしいチケットはかなりの高額だが、オークションを含めた収益のほぼすべてがMUSICARESへの寄付となっていることはいうまでもない。
最後に本人も数曲を聞かせることが通例となっているこのライヴは、キャロル・キング、ブルース・スプリングスティーン、ポール・マッカートニー、ブライアン・ウィルソン、ニール・ヤングなどの回がすでに映像作品化されている。そのうちのいくつかをWOWOWが放送しているのだが、さて、スティーヴィー・ニックスを姉と慕うシェリル・クロウらの参加が予想される来年のフリートウッド・マックはどうなるか? 熱心なファンの方は、今からリクエストされてみては。