■巨人


 最大の課題は野手の世代交代。一気に促進するために村田修一を自由契約にしたことは英断であり、ドラフトでも将来の中軸候補を獲得が一番のポイントになる。特にチームの閉塞感を打破するようなスターが必要だ。投手陣はリリーフ陣に勤続疲労が見られるだけに、球威で押せるリリーフタイプを補強したい。

巨人おすすめ選手
(1)清宮幸太郎:早稲田実 一塁手 184cm 102㎏ 右投左打
(2)増田珠:横浜 外野手 181㎝ 83㎏ 右投右打
(3)高橋遥人:亜細亜大 投手 179㎝ 80㎏ 左投左打
(4)鈴木遼太郎:東北学院大 投手 183㎝ 78㎏ 右投右打
(5)西川愛也:花咲徳栄 外野手 180㎝ 78㎏ 右投左打

中日
 野手はショートとセンター以外はレギュラーが決まっていない状況。中でも捕手は谷繁元信以来レギュラーを固定できていないため、一番の補強ポイントである。また他のポジションも若手が少なく積極的な補強が必要だ。投手陣は若手にブレイクの兆しがあるが、リリーフは不安定なだけに一人でも即戦力を獲得したい。

・中日おすすめ選手
(1)中村奨成:広陵 捕手 181cm 78㎏ 右投右打
(2)増田珠:横浜 外野手 181㎝ 83㎏ 右投右打
(3)嶽野雄貴:西濃運輸 投手 172㎝ 78㎏ 右投右打
(4)諸見里匠:国学院大 遊撃手 171㎝ 74㎏ 右投右打
(5)伊藤康祐:中京大中京 外野手 173㎝ 76㎏ 右投右打

ヤクルト
 ダントツの最下位に沈んだ大きな要因は投手陣のコマ不足。小川泰弘、星知弥もヒジの故障で出遅れる可能性が高いだけに、即戦力が期待できる大物投手の獲得が必要不可欠である。野手は故障者が戻ってくれば悪くない布陣になるが、なかなか固定できないショートは補強ポイントと言えるだろう。

・ヤクルトおすすめ選手
(1)田嶋大樹:JR東日本 投手 182cm 77㎏ 左投左打
(2)鍬原拓也:中央大 投手 175㎝ 70㎏ 右投右打
(3)宮川哲:上武大 投手 178㎝ 77㎏ 右投右打
(4)楠本泰史:東北福祉大 外野手 180㎝ 77㎏ 右投左打
(5)原田拓夢:九州産業大 遊撃手 178㎝ 64㎏ 右投左打

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西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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