また、筋肉は運動によって縮んだりゆるんだりすることで血液を循環させます。筋肉があっても動かさなければ、血行が悪くなってこりやすくなります。予防には、筋力をつけると同時に、ストレッチや体操などで筋肉をほぐして血行をよくすることが大切です。
■Q:女性で胸が大きい人は肩がこるって本当?
A:重さと腕の動かしにくさが原因でこりやすいことも
乳房は筋肉ではなく、乳腺と脂肪組織などでできています。姿勢や生活習慣などによって、胸が小さくても肩こりに悩む人はいると考えられますし、胸が大きいからといって、必ずしも肩がこるとはいえないでしょう。
ただし、胸が大きいことで重い分、肩や首に負担がかかりやすいこと、腕や上体を動かしにくい可能性があることなどを考えると、血行の悪さなどによって肩こりが起こりやすくなる要因のひとつにはなるかもしれません。
■Q:整体やカイロプラクティックで痛みやこりは改善される?
A:公的資格ではなく、痛みを感じる施術は受けないほうがよいです
鍼灸(しんきゅう)師とあん摩マッサージ指圧師は国家資格ですが、整体やカイロプラクティックは公的資格ではありません。行く場合は、自己責任で施術を受けることになります。
施術によって痛みやこりが改善される可能性はありますが、その状態が続くという保証はありません。気持ちいいと感じる程度の施術で、その後、楽になるなら受けても問題ないと思われます。「よくなるから、少し痛いけどがまんしてください」というような施術は受けないほうが安全でしょう。
■Q:肩こりが目の疲れや頭痛の原因になる?
A:緊張性頭痛や目の疲れの原因になります
肩こりは、肩や首などの筋肉が強く緊張し、血流が悪くなった状態が長く続くことで起こります。筋肉の過度の緊張は、痛みや目の疲れなどを引き起こし、筋緊張性頭痛の原因にもなります。
反対に、目の疲れや頭痛など、からだの不調があると筋肉は緊張しやすくなり、それが肩こりの原因となることも考えられます。また、頭痛があると、目の焦点が合いにくくなり、目が疲れやすくなることもあります。