駿台予備学校調べ。私立大の数値は、原則、一般方式。産業医科大のみセンター利用方式。偏差値は第1回駿台全国模試「ハイレベル模試」における合格可能性80%のライン
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駿台予備学校調べ。私立大の数値は、原則、一般方式。産業医科大のみセンター利用方式。偏差値は第1回駿台全国模試「ハイレベル模試」における合格可能性80%のライン

 2018年度の私大医学部入試はさらに激戦となりそうだ。近年ヒートアップしていた「学費値下げ」に、18年度は日本医科大も参戦。大学、偏差値の“序列”を一変すると予測されている。発売中の週刊朝日ムック『医学部に入る 2018』では偏差値と学費、歴史の観点から徹底分析している。その中から、私立大の医学部医学科入試難易度を紹介する。

そのほかの私立大医学部難易度はこちら

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 18年度私大医学部入試における最大の話題は、日本医科大の学納金の値下げだ。2018年入試から、6年間の学費総額を570万円値下げすると発表。国際医療福祉大、順天堂大、慶應義塾大に次いで授業料が安くなる。

「例年、オープンキャンパスの1日の来場者は600〜700人程度ですが、今年は予約制で1千人以上集まり、来場できない受験生もいました」(日本医科大・小澤一史医学部長)

 伝統校だけに、受験生の期待の大きさがうかがえる。

「日本医科大が17年に新設した後期試験は、18人の定員に対して1189人も志願し、志願倍率は66倍でした。日医は慶應、慈恵と並んで”私立御三家”と呼ばれる伝統校。学費値下げによってかなり志願者を増やし、難化するでしょう」(メディカ・亀井孝祥代表)

 私立大は、入試日程が志願者動向に大きな影響を与える。

 試験日が重なった大学は志願者を減らし、単独日程になった大学は志願者が増える。私立大の入試日は毎年変わるので、入試日を確認して、受験戦略を立てることが大切だ。18年の入試日変更をみると、国際医療福祉大は1月24日から1月16日に変更される。

「センター試験の2日後の入試ですから、国公立大の受験生をあまり考慮していないように思います。日程を早くして、第1志望の生徒に来てほしいのではないでしょうか。獨協医科大は東京でも受験できるようになるため、受験生が増えそうです」(メディカ・亀井代表)

 日本医科大の後期は、17年は国公立大の前期試験の翌日に実施したが、18年は翌々日に実施する。これは、地方の国公立大を併願する受験生への配慮によるものだ。

 入試の多様化も進む。金沢医科大が後期試験を導入。後期試験を復活させた藤田保健衛生大が、AO入試(ふじた未来枠)を導入。大阪医科大も、「建学の精神」入試という推薦入試を始める。

※週刊朝日ムック『医学部に入る 2018』から抜粋