9月12日(日本時間の13日未明)に開幕するUEFAチャンピオンズリーグ(以下CL)は、32クラブを8組に分けたグループステージが行われる。ホーム&アウェー方式で6試合を戦い、各組2位が来年2月からの決勝トーナメントに進出することができる。決勝は来年5月26日にウクライナの首都キエフにあるNSCオリンピスキが舞台となる。
最大の注目となるのは前回王者のレアル・マドリード(スペイン)が入ったH組。イングランド・プレミアリーグ2位のトッテナムと、香川真司を擁するドルトムント(ドイツ)が同居している。12回(チャンピオンズカップ時代も含む)の優勝を誇るレアル・マドリードにとっても簡単なグループではないだろう。
レアル・マドリードは、左SBのテオ・エルナンデスやU-21EUROで大活躍したダニ・セバージョスなど有望な若手を獲得したものの、主力の顔ぶれに変更はない。エースのクリスティアーノ・ロナウドは国内で5試合の出定停止処分を受けており、キプロスのAPOELニコシアとの開幕戦が久しぶりの実戦になる。
2011‐12シーズンにはベスト8に躍進したAPOELも侮れない相手だが、アウェーでドルトムントと対戦する第2節がいきなりのビッグマッチとなる。そのドルトムントもピーター・ボス監督に代わり、ブンデスリーガの開幕戦から洗練されたパスワークに磨きをかけながら、攻守によどみの無いサッカーを披露。特にトルコ代表MFヌリ・シャヒンが目覚ましい活躍を見せている。
今大会に出場する唯一の日本人となる香川真司は今年6月に行われた日本代表の親善試合で負傷した肩が完治せず、ここまで公式戦3試合に途中出場したものの、前節のフライブルク戦はベンチで90分間をすごした。ドイツ代表のマリオ・ゲッツェら中盤のライバルも高水準のパフォーマンスを見せている。13日の初戦トッテナム戦から香川に出番があるか。