トッテナムはレアル・マドリードとドルトムントに比べてCLの実績は乏しい。しかし、イングランド代表FWのハリー・ケインやデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンら活きのいいタレントがそろっている。ポテンシャルは2位以内に食い込む可能性が十分にある。週末に行われたプレミアリーグのエバートン戦では3‐0で勝利し、攻撃陣の躍動が目立つ一方で、守護神ウーゴ・ロリスを中心に守備陣が安定している。ホームの開幕戦でドルトムントの幅広い仕掛けを封じ、迫力ある速攻からケインらが決めるパターンに持ち込めるか。

 もう1つ予想が非常に難しいのはC組だ、チェルシー(イングランド)、ローマ(イタリア)、アトレティコ・マドリード(スペイン)という強豪クラブが顔をそろえた。

 チェルシーは、プレミアリーグMVPのエンゴロ・カンテの中盤の相棒として、フランス代表のMFティエムエ・バカヨコが加わった。その結果、中盤のディフェンス力は欧州で1、2を争うレベルに成長した。さらに、前回ベスト8のレスター(イングランド)から豊富な運動量と展開力を兼ね備えるMFダニエル・ドリンクウォーターが加わり、新加入のFWアバロ・モラタが前線に張るオフェンスを支える。

 一方、アトレティコは欧州最高レベルの組織力を誇り、ここ数年のCLでの成績はチェルシーを大きく上回っている。前線には頼れるエース、フランス代表のFWアントワーヌ・グリーズマンがいて、スペイン代表MFサウール・ニゲスやベルギー代表MFヤニック・カラスコの成長で個人の打開力も増している。

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