「自分の妹をこう言うのも恥ずかしいですが、本当に天使のような女性でした」
享年27歳。若すぎる旅立ちは、多くの関係者やファンに衝撃と悲しみを与えた。生きていれば12月17日で60歳。今年は、生前に交流のあった関係者へのインタビューをまとめた本の刊行やイベントも企画されている。
雅子さんを子供のころから最も近くで見てきた一雄さんに、生きていればどんな女性だったかをたずねてみた。
「うーん、どうでしょうね……。森繁久弥さんや杉村春子さんなど、大御所の俳優にもとてもかわいがられていましたから、芸能の歴史で、何か新しいページを作っていたかもしれませんね。ただ、どんな形にしろ、女優はやっていたでしょう。女優は、彼女の天命でしたから」