オーストラリア戦で殊勲のゴールを決めた井手口陽介(左)(撮影・六川則夫)
オーストラリア戦で殊勲のゴールを決めた井手口陽介(左)(撮影・六川則夫)
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浅野拓磨の存在は日本代表の世代交代を感じさせる(撮影・六川則夫)
浅野拓磨の存在は日本代表の世代交代を感じさせる(撮影・六川則夫)

 2018年ロシアワールドカップのアジア最終予選、B組の第9戦が8月31日に埼玉スタジアムで行われ、勝ち点17で首位の日本代表は同16で3位のオーストラリア代表と対戦。両チームとも試合開始から攻撃的な姿勢を見せて拮抗した展開だったが、前半41分に浅野拓磨が先制点を決めると、後半37分には井手口陽介が追加点を奪い、6大会連続のワールドカップ出場を決めた。

 日本のスタメンはGK川島永嗣、DF酒井宏樹、吉田麻也、昌子源、長友佑都、中盤アンカー・長谷部誠とここまでは予想通り。しかし山口蛍、代表歴2試合だった井手口は想定外だった。またFW陣の右に浅野、左に乾貴士、1トップ・大迫勇也の起用は、オーストラリアのウイークポイントを考えると納得できるスタメンではあったが、ポステコグルー監督は「思っていた通りではない選手もいた」といくぶん戸惑ったようだ。

 昨年対戦した時のオーストラリアは、4‐2‐3‐1か4‐4‐2のオーソドックスな布陣のため、日本も4‐2‐3‐1か4‐3‐3で対応していた。しかし、その後、ポステコグルー監督は新たに3-4-3の攻撃的なシステムを採用した。このため日本も従来のシステムでは中盤で劣勢を強いられる。そこで長谷部をアンカーにした4‐1‐4‐1をオーストラリアにぶつけてきた。

 ハリルホジッチ監督は「私はオーストラリアを自分のチームであるかのように把握している」と試合前日の会見で話した。オーストラリアは中盤を厚くして攻撃的なサッカーを展開するものの、まだ守備の整理に不安を残す。特に3DFの両サイドのスペースをスピーディーに突かれると失点に直結する脆さがあった。さらに、今夏のコンフェデレーションズカップでドイツに試合開始早々に左サイドを破られ失点したように、左DFのサイドが弱点となっていた。

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