麗華さん:そうです……。なんとなく続いてしまって。やめたほうがいい、というのはわかるんですけど、なんとなく続いてます。

しぎはら:麗華さん、厳しいこと言って申し訳ないんだけど、あなたは優柔不断に“見える”んじゃなくて、立派な“優柔不断女子”よ。

 私は、麗華さん自身の“決断できない”性格を、変えるきっかけをつくらなければ、と思いました。

しぎはら:今日の第一印象でも思ったんだけど、男の人からすると一見、“守ってあげなきゃ”って思われるふうなの。洋服のコーディネートも話し方の雰囲気も若くて、“この子、一人で大丈夫かな?”って思っちゃうんだけど、実際に年齢聞くと31でしょ。結婚ということで普通に考えたら、もっとしっかりした雰囲気じゃなきゃ、結婚対象になりづらいわよ。男性だって、きちんと自分の両親に会わせられるかとか、子どもを産んだあと母親としてしっかりしてくれるかとか、結婚となったらそういう目で見るようになる。

麗華さん:うーん、そうですかね……。

しぎはら:麗華さん、ヒアリングシートに「優遇されてきた」「誰かが助けてくれる」と書いていたけど、何かする時に、自分から行動するっていうよりも、“待ってたら誰かがやってくれるだろう”とか、“こうすれば助けてくれるかも”とか、割とそういうふうに考えがちなんじゃないかしら?

麗華さん:……確かに、そうかもしれないです。今付き合ってる9歳上の彼も、仕事関係で知り合ったんですけど、困ってる時に助けてくれて。私が感情的になっても、優しく慰めてくれるんです。同年代の男の人だと、なかなかそんなふうにしてくれる人もいないんですよね。生きてると結構辛いこともあるじゃないですか。会社でトラブって怒られたり。不倫はよくないと思うけど、でも、そういう時にちゃんと慰めてくれる人、そういう人を失っちゃったら、生活していくのが難しいんじゃないかなって。

しぎはら:もうちょっと突っ込んで聞いていい? 今までいろんな男の人からデートに誘われたり付き合ったりした経験があったと思うんだけど、なんで結婚に至らなかったのかしら?

麗華さん:コレっていう理由はわからないんですけど、振り返ってみると、割と数カ月で終わるパターンが多かったです。髪形も相手の好みに合わせてきたし、友達より彼を優先してきたし、結構尽くしてきたんですけど、なぜかゴールインできなかった。若かったし、“すぐ次が見つかるからいいか”って危機感はなかったですけど。

しぎはら:でもね、麗華さん、言いづらいんだけど、はっきり言うわね。もしかしたらそれって、俗に言う「都合のいい女」なんじゃないかしら?

麗華さん:えっ? そんなふうに思ったことはないです。たまたま結婚には至らなかったですけど……。

■モテるのに結婚に至らない訳は?

 ここで一つ、男性から「モテる」とは何かについて、読者の皆さんにも伝えておきたいことがあります。麗華さんのように、いろんな男性からすぐに声をかけられるタイプは、随分モテる感じがしますよね。でも、あらゆる相談者の悩みを聞いてきた私が感じるのは、すぐに声をかけられる人ほど、すぐにさよならされてしまうという現実です。それは、相手がその女性を本当に真剣に選んで声をかけていないから、逆から見ればいろんな女性にすぐに声をかけるタイプの男性は、当然飽きるのも早い、ということです。

しぎはら:確かに、いろんな男性から声をかけられたら、「私ってモテるかも」って思っちゃうじゃない。でも、軽く声をかけた女に対しては男って「いいかな、あいつなら手離しても。次があるし」みたいな感じに思っちゃうものなの。だからすぐに「またね、バイバイ」って言われやすいのよ。麗華さん、そういうふうに思ったことない?

麗華さん:うーん、どうだろう。いろんな人と付き合ったけど、私、そんな軽く扱われていたのかな?

しぎはら:例えば、麗華さんから結婚したいっていうそぶりを見せたことある?

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