
「キングオブコント2012」で見せた「なんて日だ!」のツッコミで一躍ブレークを果たしたお笑いコンビのバイきんぐ。その後、ツッコミ・小峠英二(41)はさまざまなバラエティー番組で引っ張りだこになり、番組のMCを務めたほか、他の事務所芸人や俳優とも交友関係を広げている。さらに、お騒がせ女優・坂口杏里との熱愛騒動も経験するなど順調に芸人活動を進めている。
その一方で、いまひとつ地味だったのがボケ担当の西村瑞樹(40)だ。正直、現在でもまだまだその名前さえ知らない人が多いかもしれない。ところが、今年に入ったあたりから、その存在が注目をにわかに集めている。
きっかけは「水曜日のダウンタウン」(TBS系)や「アメトーーク!」(テレビ朝日系)での出演だ。ひな壇トークが中心のバラエティー番組で、振られたお題に対してまともに答えられない、ひな壇で話を聞いていないなど、“規格外”のボケを連発。2016年末からウェブサイト「産経プラス」で連載中の「バイきんぐ西村瑞樹の暇とY談と私 from SMA NEET PROJECT」では、「ジグソーパズルが14年たっても完成しない」という意味不明なエピソードを披露し、芸人仲間やテレビ番組制作関係者からも“サイコパス芸人“として一目置かれるようになっているという。
「西村さんは実は、別のバラエティーで『IQが東大生以上』という診断を受けました。ただし、知識がゼロなので結局はボケにつながってるわけですが、強力な“天然ボケ”はまさに予測不可能。誰もコントロールができないおもしろさが、TBSのバラエティー番組プロデューサー・藤井健太郎氏などの目に留まり、出演頻度が増えています」(お笑いに詳しい月刊誌記者)
このように、今年後半からはピンでの活躍が増えていきそうだが、お笑い界には「ブレイクしたコンビの“○○じゃないほう”がピンでブレイクしたら一生安泰」という説がある。かつての爆笑問題・田中裕二やオードリー・若林正恭も、最初は“じゃないほう”だった。バイきんぐで言えば、すでに小峠は番組MCを務めるなど、テレビでの活動が軌道に乗っているように見える。そこでこの西村ブームの予兆……果たして、どうなるのだろうか?