みんなの党の渡辺喜美代表(60)は、橋下徹大阪市長(43)率いる大阪維新の会にラブコールを送り続けてきた。それでも色よい返事は返ってこず、ついに"堪忍袋の緒"が切れたようだ。

 8月23日夜、衆院議員会館で番記者を集めたオフレコの懇談会を開き、維新の会への憤懣などを約2時間にわたってぶちまけた。

「みんなの党や私が橋下に擦り寄っているというのは事実と違う。維新がみんなの党を排除するのは、橋下自身が国政に出てくるためではないか?」

 これには実は伏線がある。渡辺氏は20日、橋下氏、維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事(48)と大阪で"密会"したが、けんもほろろに追い返された。

「会談で渡辺さんはやぶから棒に『国政に出てくるのなら、みんなの党がいつでも受け皿になる』と合併を持ちかけたようです」(みんなの党関係者)

 この申し出に松井氏がカチンときたのだという。

「渡辺さんに上から目線で言われた松井さんが『政党化した維新の会にそちらが合流すればどうですか』と逆提案すると、渡辺さんは『うちはすでに次の衆院選の候補者を決めている』と応酬。最後は橋下さんが『みんなの党もうちも、今後は独自にやっていけばいいじゃないですか』と突き放したそうです」(維新の会関係者)

※週刊朝日 2012年9月7日号