小池:いえいえ、それはまだ精査している段階です……。あれは舛添要一都知事の時代に事業化されたものですから。
堀江:そうなんですか。でも、(一部の雑誌で)悪意がある書き方されてましたよ。
小池:ずっと、おじさんたちの大盤振る舞いの整理中です。
堀江:では、期待してます。それと築地がどうなるのか。でも、ここを起死回生というか、なんかその辺がごちゃごちゃになって。それやらないと、選挙が大変なんじゃないですか?
小池:大丈夫です。はい。
堀江:でも小池さん、選挙巧者ですよね。
小池:いやいや、そんなことありません。
堀江:なるほど。ところで、小池さんの政策には面白いものがたくさんありますね。都知事に立候補された時からずっと言っている「時差ビズ」もオリジナリティがある。時差出勤とか、テレワークのようなものを中心に推進するんですか?
小池:基本的にそうですが、その前に意識変革。私が環境大臣の時に導入した「クールビズ」も意識変革ですよ。
堀江:「クールビズ」はなんで成功したんですか?
小池:それは、みんなが楽になったから。
堀江:いや、楽なのはみんなわかっていたはずで、僕なんていつもTシャツですけど、誰も真似しないじゃないですか。
小池:ははは。それはnorm(社会的規範)ですね。
堀江:なんであんなにうまくできたのかなって。
小池:ポイントは一斉にやったから。小泉純一郎首相(当時)やトヨタの奥田碩会長(当時)らと、"せーの"でワッと始めたからですね。日本人はホリエモンみたいに一人だけでやると「ちょっと変な人」と見られますが、みんながホリエモンだったら「そうだな」となる。私はビートたけしの「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という言葉が好きでね。その方式でないと、この日本社会は変わらないんです。
堀江:今回もそういう準備をしているんですか?
小池:はい。鉄道会社や東京にある企業の方々と進めていきます。7月11日から、例えば、鉄道事業者は早い時間に乗った人にポイントをつける。最近はICカードですから。
堀江:ポイントの原資は。
小池:鉄道会社ですね。
堀江:まあ、時差出勤されたほうがいいですからね。