※写真はイメージです
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 収まる気配をみせないブーム。本誌「週刊朝日」も毎年「ねこ号」を出すなど猫人気にあやかってきましたが、ペットの代表格といえば犬を忘れてはいけません。知れば知るほど奥深い犬の世界。この春始まる「いぬ検定」を通じて探ってみませんか。

【初級】あなたの犬好き度がわかる。「いぬ検定」想定問題はこちら

*  *  *

問1:人間の聴力に比べて、犬の聴力はどのくらいあるでしょう?

(1)2倍 (2)5倍 (3)10倍

問2:犬が生まれつき持っている視力は、人間の基準だとどれにあたる?

(1)0.3 (2)0.7 (3)1.0

問3 犬の嗅覚は人間のおよそ何倍でしょう?

(1)数倍~数十倍 (2)数十倍~数百倍 (3)数千倍~1億倍

 みなさんはどれが正解かわかりましたか? 問1の答えは(2)、問2は(1)、問3は(3)でした。これらは犬についての「基本問題」。犬好きなら当然、答えられるはずだが、そうでもないという。

「ほとんどの人は犬の聴力が10倍あると答えますが、およそ4~5倍です。視力は0.27ほどですが、動体視力がよいので動くものは追いかけられる。投げたボールを持ってこられるのは、そのためです。犬が抜群に優れているのは嗅覚で、人間のおよそ数千~1億倍あります。1.5~3キロ先のにおいも嗅ぎ分けられるため、警察犬、盲導犬、災害救助犬として活躍できるのです」

 そう話すのは、「いぬ検定」を主催する一般社団法人ペット・サービスグループ理事の勝俣和悦さん(74)。動物飼育教育の専門家で、「いぬ検定」のテキストと問題の総合監修を務めている。

 1回目の検定は3月5日にオンラインで実施する。今年6回目を迎え、のべ1万7千人が受験した「ねこ検定」の二番煎じかというと、そうではない深い理由があった。

 畜産大学出身の勝俣さんは、大手食品会社でペットフード事業に携わってきた。25年前からペット関連のイベントなどで全国をまわり、「ペットなんでも相談会」を開催している。5万人を超す飼い主の相談に応じるうちに、多くの飼い主があまりにも犬について知らないことに衝撃を受けたという。

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