歌舞伎俳優の市川海老蔵の妻で、乳がんで闘病中の小林麻央(34)が9月29日、自身のブログを更新、抗がん剤治療についての思いを明かした。
「ひとりではないこと」と題したこの日の投稿で麻央がつづったのは、初めて抗がん剤治療をしたときのことだった。過去に乳がんを患っていた実母から、こんなことを言われたという。
<初めて抗がん剤を投与する前に、母から、「抗がん剤とお友達になるのよ」と言われました。私なりに解釈して、薬に向かって話しかけることにしました。『初めまして。どうか、私の癌を小さくして下さい。私はあなたに期待しています。』と、口に出して。そうしたら、看護師さんも一緒にお願いしてくれました。「麻央さんの身体からどうか癌を消して下さい。」>(原文ママ)
こうすることによって、麻央は抗がん剤への思いが変わってきたといい、次のようにつづっている。
<怖く思えていた薬にも感謝がわいてきました。この薬にも治験があって、たくさんの人の涙や苦しみ、悔しさ、喜び、勇気、努力があったから、私はこの薬を今、こうして投与できるのだと思うと、本当に一人で闘うのではないなと思えました。>
しかし一方で、投薬治療が続くなかで葛藤があったことも明かしている。
<けれど、5回目の投与をしたときには、次回はどうにかしてこの薬から逃げたいと思いました。逃げる方法はないかと真剣に考えました。ずっとポジティブは続きません。そんなとき、私と同じ薬を投与して、ご飯が食べられなくなってしまった患者さんのことを知りました。私は祈りました。どうか、ご飯が少しでも食べられますように。苦しいのは私一人ではないんだ。また、そう思えたら、がんばろう!と、力が湧きました。>
ブログの最後は「私は、たとえ会ったことのない人でも一人ではないと思えるときとても救われます。コメントを読むと、いつも、そんな気持ちになります。本当にありがとうございます。」と、ブログにコメントを寄せる人々への感謝の思いをつづった。
この日の投稿にも、「麻央さんはひとりではないですよ」「麻央ちゃんの戦う姿勢にいつも勇気づけられています」と多くのコメントが寄せられた。
麻央のブログにはこれまで数百から、多い時には5千件ほどのコメントが寄せられている。そうした多くの声からも、麻央は力をもらっているようだ。