インテル愛で知られる長友は、春にクラブと新たに3年契約を結んだが、そもそもこの契約延長もサポーターから諸手を挙げて歓迎されたわけではなかった。クラブが新サイドバック探しを続けているのも周知のとおり。新契約を結んだからといって、長友の立場は決して安泰ではないのだ。冬のマーケットで放出される可能性は低いとみられるが、来季もチームに残れるとは限らない。

 本田と長友は今年、30歳になった。キャリアも終盤に差し掛かり、今後はこれまで以上に身の振り方が重要となる。ただ、ミラノに残るにしても、去ることになるにしても、まずはプレー機会がほしいところ。大事なのは少しでもチャンスを手にし、そこで印象的なパフォーマンスを見せることだ。(文・中村大晃)