この日引き分けに終わり優勝決定は持ち越しとなったレスター。岡崎は67分までプレーした。(写真:Getty Images)
この日引き分けに終わり優勝決定は持ち越しとなったレスター。岡崎は67分までプレーした。(写真:Getty Images)
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 現地1日(以下現地)のマンチェスター・U戦は1-1の引き分けで終わり、王手をかけているレスターのリーグ優勝はお預けとなった。2日に行われるチェルシー戦で2位のトッテナムが引き分け以下の結果に終われば、レスターの栄冠が自動的に決まる。先発出場した岡崎慎司は67分までプレーしたが、得点に絡むことはできなかった。

 レスターにとって、勝てば優勝が決まる大一番──。キックオフから目を奪われたのは、マンチェスター・Uが展開する質の高いボール回しだった。MFマイケル・キャリックやDFデリー・ブリントが後方から攻撃を組み立て、ピッチ幅を目一杯広く使いながら気持ちよくパスを回す。そして、チャンスと見ればインサイドハーフのMFマルアン・フェライニへとロングボール。ポゼッションに時折アクセントをつけながら敵陣へ押し込んだ。

 対するレスターは、苦しい試合展開を強いられた。普段なら相手にボールを“持たせ”、敵を前方に釣り出してカウンターのチャンスをうかがうが、この日はどこか歯車が噛み合わない。優勝を意識したのか、プレーにはどこか硬さが見え、開始8分で早くも失点。出場停止でFWジェイミー・バーディーを欠いたことで、いつもよりカウンターの鋭さもなかった。しかし、セットプレーからDFのウェズ・モーガンが同点ゴール。86分にMFダニー・ドリンクウォーターが2枚目の警告で退場処分となりながら、それでも引き分けに持ち込むあたりは今季のレスターのしぶとさだろう。

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