年齢を経てますます大切なのは、毎日を機嫌よく過ごす力「ごきげん力」ではないでしょうか。
人生いいこともあれば、悪いこともある。馬が合う人もいれば、合わない人もいる。でも、どんなときでも「ごきげん力」さえあれば、大丈夫。
元吉本興業の名物マネージャーで、現在、「笑い」や「元気」などをテーマに年間300回ものセミナー・講演を行う大谷由里子(51歳)さんがお送りする「ごきげんに生きるために大切な習慣」。
大人気イラストレーターの上大岡トメさんのコラボ4コマも同時連載中です!
* * *
奈良には、「大往生ができる寺」として有名な、通称「ぽっくり寺」こと「清水山 吉田寺」がある。
下着などを持っていって祈祷してもらって、その下着を着けていると、長患いせずにぽっくり逝けるらしい。
そして、最近、このお寺が大人気らしい。
もともと奈良に住んでいたわたしとわたしの家族。
わたしの祖母は、わたしが小学生のころからこのお寺に行って祈祷してもらっていた。
下着を持って帰って祖父に着せていた。
「誰にも迷惑かけずにあの世に行くのよ」と、いつも祖父に言っていたし、自分にも言い聞かせていた。
小学生のわたしには、その気持ちはわからなかった。
しかも、祖父母が大好きだったわたしは、
「そんなこといわずに、ずっと生きていてよ」
と、いつも言っていた。祖父母は、笑ってわたしの話を聴いていた。