だが、しゃりっとした食感はシャーベットのようで、ほかほかのご飯との相性は抜群。ざるそばやそうめん、冷やしうどんと食べてもおいしいという。塩分が多いので、熱中症対策にもよさそうだ。
最後はプチトマト。表面に霜がつき、三つの食材の中では、見た目が一番冷たそうだ。最初はカチカチだったが、舌で転がすうちに皮がつるりとむけ、口の中に濃厚な味わいが広がった。
トマト、アイス好きの娘(2)に食べさせてみると、初めは両手で口を押え、「ウッ」とした表情に。リスのようにほおを膨らませた状態で固まったため不安になったが、しばらくすると「おいしい」と話した。「トマトのアイス?」とだまされている。ヘルシーな子ども向けのおやつとしても活用できそうだ。マシュマロの方が好みかもしれないが、砂糖が多いので、虫歯予防のためにも華麗にスルーしたい。
投稿レシピによると、トマトは冷凍すると、皮が簡単にむけるようになるそうだ。筆者もプチトマトを水の中に入れてみると、少し指をかけただけでするりとむけた。うまみが凝縮されるため、ただ食べるだけでなく、すりおろしてスープやソースにするなど様々な活用方法があるらしい。
クックパッドの担当者は、「『すぐに使わないから』という“保存”がきっかけだった冷凍レシピも、次第に『おいしいからあえて冷凍』する人が増えているようだ」と分析する。「冷凍することで、肉の代用や栄養価の高いスイーツになるものがある」ことも、人気の秘密のようだ。
暑くなるこれからの時期には、「ようかんやまんじゅうなどの和菓子を凍らせて食べるレシピに注目している」という。冷凍すると食感や味わいが変わるのは、理科の実験のようでわくわくする。この夏はお気に入りの食材を凍らせ、新たなグルメの道を切り開いてみてはいかがだろうか。
(ライター・南文枝)