岐阜県・下呂温泉 「望川館」
岐阜県・下呂温泉 「望川館」
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 10月14日は鉄道の日。この日に合わせて鉄道イベントが開催されることも多く、楽しみにしている鉄道ファンもいるのではないだろうか。鉄道の楽しみ方と言うと、列車の写真撮影をメインとする「撮り鉄」、乗車を楽しむ「乗り鉄」、コアなものだと列車の走る音を愛する「音鉄」、車両について研究する「車両鉄」などがいる。そういった様々な鉄道ファンはもちろん、ビギナーまで幅広く楽しめる方法として提案したいのが「鉄道×温泉」という楽しみ方。実は全国には温泉を堪能しつつ鉄道鑑賞ができるスポットが多数あるのだ。この秋おススメの「鉄道×温泉」宿を調べてみた。

 温泉に浸かりながら鉄道を鑑賞できるのが、栃木県川治温泉の「湯けむりの里 柏屋」。露天風呂から見える高架橋を走るのは、野岩鉄道の列車。壮大な山をバックにした景色は爽快で、秋のシーズンには鮮やかに色づく紅葉とともに鉄道を眺めることができる。また夜になると「銀河鉄道」さながらの幻想的な景色も広がるのだとか。リピーターの中には電車の時刻に合わせて入浴する人もいるという、人気スポットだ。

 鉄道の中でも特に新幹線好きにおススメしたいのが、新潟県の越後湯沢温泉にある「湯沢ニューオータニホテル」。一日に約80本も行き来する新幹線「とき」「たにがわ」「MAXとき」「MAXたにがわ」を、一部客室から見ることができる。また、車で20分ほどのところにはJR上越線の鉄道橋が。こちらはレンガ造りの風情ある橋梁で、約80年前に造られたという歴史ある鉄道スポット。古いものから新しいものまで、鉄道の歴史を堪能できそうな温泉宿だ。

 客室でよりじっくりと鉄道を鑑賞したいなら、香川県はこんぴら温泉郷の「湯元こんぴら温泉華の湯 紅梅亭」がおススメだ。宿はJR土讃線琴平駅から近くにあり、「ことでん」の愛称で知られる高松琴平電鉄を一部客室から見ることができる。鉄道ファンにとってポイントが高いのは、「ことでん」は琴平駅が最終駅であるということ。次の発車まで10分ほど停車するので、その間じっくりと眺めることができる。また、子どもに人気の「アンパンマン列車」なども走るので、親子でも楽しむことができそうだ。

 こうした宿の中には「トレインビュー」という、電車を眺めることを目的としたプランを用意しているところもあるので、事前にチェックしてみるといいだろう。また、温泉・宿予約サイト「ゆこゆこ」でも「鉄道ファンにおすすめ!お部屋・お風呂から鉄道が見える宿」特集を組んでいるので、こちらも参考になりそうだ。

 温泉地を走る列車は、市街地のそれとはまた違った魅力があるもの。秋の紅葉などとともに楽しめば、古くからの鉄道ファンは改めてその魅力を感じることができそうだ。またビギナーの鉄道ファンも旅行感覚で楽しむことができるので、鉄道により深くハマるきっかけにもなるかもしれない。「鉄道×温泉」旅行は、幅広い層の鉄道ファンが楽しめるレジャーといえそうだ。

【関連リンク】
鉄道ファンにおすすめ! お部屋・お風呂から鉄道が見える宿(ゆこゆこ調べ)
http://www.yukoyuko.net/onsen_news/ranking/selection_120809.html