笑福を保育園に送ったら、僕もそのまま仕事へ向かうので、僕も着替えます。笑福が自分で箸を持って食べるのを待っていると時間がなくなってきたので、僕が箸を持って食べさせる作戦にしました。箸で麺を掴み口に持っていくと、笑福が不用意に挙げた右手が僕が持ってた茶碗にぶつかり、その茶碗が転がって僕の洋服とソファーに麺が散らばる。

 僕の洋服とソファーは麺だらけ。大急ぎで麺を拾う。洋服にも染みが付くが仕方ありません。着替える時間もない。片付けて、ソファーを拭いてプラス3分。落ちた麺を拾い、綺麗にして笑福に食べさせる。

 笑福の手がぶつかって、麺が落ちた瞬間。「あーーーーーーーーー」と叫びたかったが、笑福が僕の目を見つめました。そこで思う、「感情を出したら駄目だ」と。笑福の目がまるで僕を試しているようだった。「君はこんなことで焦るのかい?」と言っているようだった。「君は夜あまり家に帰ってこないよね? ママは僕のことをずっと面倒見てくれているよ。なのに、二人になった瞬間、君はこんなことで焦るのかい? そうなのかい?」と言っているようだった。

 だから「あーーーーー」を飲み込んだ。

 妻がいなくなって二日目の朝。早速、子どもを毎日育児している妻のすごさを実感しました。

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