放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回のテーマは「妻が出張中の朝」。
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先日、妻が仕事で5日間家を空けました。息子・笑福(えふ)は4歳。今まで妻が仕事で1週間近く家を空けたことは数回ありましたが、その時は、笑福を実家に預けたり、実家からお母さんが来てくれたりしていました。今回は、僕と笑福、二人で5日間過ごすことに決めました。
この5日間のうち、土日は現場に行く仕事は休みにさせてもらったのですが、水・木・金は夜の打ち合わせなどはなしにしてもらい、保育園に送ってから仕事をして、夕方までに会議などは終えて、笑福を迎えに行きます。
初日、保育園に行った笑福を迎えに行き、家に帰ってきます。妻はもういない。笑福はテレビでYouTubeを見るのが大好きです。一緒にYouTube見て、お風呂入って、まあまあ早めに寝ました。笑福はベッドに入ってから寝付くまで、時間がかかってるな~とは思いましたが、「ママ~~」と泣くこともなく寝てくれました。
翌朝、目を覚ました笑福が僕に言いました。「笑福君、昨日、泣いちゃったんだよ」と。そうです。寝付くまでに時間がかかってるな~と思ったのは、一人こっそり泣いていたのです。だけど、僕に伝えるのは我慢して、こっそり泣いていたんですね。それを翌朝、伝えてきました。思わず「頑張ったな~」と抱きしめる。
そして朝の支度を開始。朝の1分は昼間の1時間。着替えさせて、食べさせて、歯磨きさせる。教育テレビをつけて、息子をご機嫌にしながら一個ずつ作業をこなしていく。いつもは朝、妻が朝食を作り、僕が笑福を起こし着替えさせて、二人で笑福に朝食を食べさせて、どちらかが保育園に送っていくのが定番。朝は二人でこなしていることが多い。
この日の朝、教育テレビを見ている笑福が、なかなか朝ご飯を食べてくれませんでした。時間がなくなってきたので、笑福が座っているソファーまで朝ご飯を持っていく。ちなみに、その日の朝ご飯は、麺。笑福が好きなので。