

デビューから47年、第一線を走り続けてきた石川さゆりさん。大物歌手でありながら、演歌という枠を超え、さまざまな音楽や若手アーティストとコラボするなど、フットワーク軽く活躍の幅を広げています。放送中の大河ドラマでは、明智光秀の母という重要な役どころを熱演。作家・林真理子さんとの対談では、まずは件の“撮り直し”の話から──。
* * *
林:石川さんには15年前にここに出ていただきましたが、あのあとコンサートに行ったら、それがちょうど私の誕生日で、「きょうは林真理子さんのお誕生日です。みんなでお祝いしましょう」とステージ上で言ってくださって。私は立つべきかどうか迷っちゃって、中腰のまんま手を振りました(笑)。
石川:そうでした、そうでした。
林:忘れられない誕生日になりました。あのときステージで「娘が大学に入ったんですよ」とおっしゃったの覚えてます。もうご結婚されてたり?
石川:いえいえ、まだなのか、ずっとなのか知りませんが、変わらず私と一緒に住んでます(笑)。いい人がいたら、よろしくお願いします。
林:素敵なお嬢さんだもの、すぐに良い人ができるでしょう。それはそうと大河ドラマ(「麒麟がくる」)の撮り直し、大変でした? お差し支えのない範囲で(笑)。
石川:放送前でしたけど、とにかくちゃんと撮り直ししなきゃいけないということで、みんなの結束がパッと強くなって、文句を言う人は誰もいませんでした。みんな頑張ってましたね。
林:石川さんは明智光秀(長谷川博己)のお母さんの役ですけど、光秀をいたわったり不安がったりするのを、セリフじゃなくて表情で表現するシーンが多くて、石川さんってこんなに演技うまいのかって、驚いた人が多いんじゃないですか。
石川:いえいえ、とんでもない。
林:よく石川さんを思いついたなと思いますよ。
石川:最初は皆さん「え~っ?」と思ったんじゃないですか。
林:ドンピシャなキャスティングですよ。凛としてて、おきれいです。女優さんをキャスティングしてもいいのに、別の世界の大物を連れてきたというところにセンスを感じますね。
石川:そう言っていただくとうれしいです。
林:駒ちゃん(門脇麦)、カワイイですよね。
石川:カワイイです。史実にはない人なんですけどね。光秀の若いころのことも残ってる史料が少ないこともあって、ああいう架空の人たちも出てくるんですね。