生活保護騒動がおさまらない。人気お笑い芸人・次長課長の河本準一(37)の謝罪会見で問題は収束するかのようにみえたが、もはや戦線は拡大し、芸能界のあちらこちらで火の手が上がっている。
ネット上では「生活保護」の「生保」から「ナマポ」なる言葉が生まれ、河本一家を(華麗なるナマポ一族)などと椰捻する書き込みが溢れている。ほかにも親族に「生活保護」を受給させている芸能人を探す動きは、加速する一方だ。
「週刊文春」(6月7日号)は、人気アイドルグループ「AKB48」のメンバーにもいると報じ、「フライデー」(6月15日号)も「"生活保護"芸人は他にもいる」と続いた。
そんな中、先手を打って「母親の受給」を自ら告白したのが、河本と同じ吉本所属のキングコング・梶原雄太(31)だった。
ネット上の河本バッシングに象徴される芸能人「ナマポ」問題に対する怒りは、当事者以外にも飛び火している。たとえば、吉本所属のブラックマヨネーズ・吉田敬は、ツイッターで河本をかばったとして、〈カスがいきがんな。河本が奪い続けた一億円のせいで命奪われた人もおんねん〉などと噛み付かれた。
これに対して、吉田が送信者を〈食物連鎖の一番下の人〉と椰稔したものだから、ネット上は"大炎上"。「餓死の問題を『食物連鎖の一番下の人』とは何事だ」との批判が巻きおこり、吉田がCM出演しているカルビーはホームページから動画を削除した。(【2】に続く)
※週刊朝日 2012年6月15日号