「ただよび」https://www.youtube.com/watch?v=iJmBU8wwh3g
新型コロナウィルスの影響で自宅待機を余儀なくされている受験生たちにとっては朗報か――。
昨今は俳優・佐藤健や女優・本田翼、メジャーリーガーのダルビッシュ有といった著名人も続々とYouTuberデビューを果たし、活況を見せているYouTube。ここに来て日本を代表するカリスマ予備校講師の2人が、長年在籍した大手予備校「東進ハイスクール」を3月末で退職し、4月6日から無料のYouTubeの予備校「ただよび」を始動させて話題となっている。立ち上げメンバーの1人の森田鉄也氏に意気込みや今後の展望を聞いた――。
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「ただよび」は、大手予備校で行われていた人気講師の古文と英語の授業をYouTubeの10分単位の“動画授業”という形で、誰でも、どこでも、いつでも無料で受けられるというもの。
動画授業を行うのが元暴走族という異色のキャリアを持ち、1990年代から今なお受験生から絶大な支持を集めている“ヤンキー先生”こと古文のカリスマ講師の吉野敬介氏と、英語能力テスト「TOEIC」で990点の満点を89回達成したことでも知られ、3月まで「東進ハイスクール」の「東大英語」の教鞭をとってきた森田氏という、業界屈指のカリスマ予備校講師というのも特筆すべき点だろう。森田氏は立ち上げのキッカケをこう語る。
「20年近く前から吉野先生は親の収入や住んでいる地域による教育格差の問題や無償化をずっと考えて来られて。今回YouTubeを活用して誰でも平等に、どこでも、無償で受けられる動画授業をスタートさせたい、と。もともと僕はYouTuberとしても活動していて、吉野先生は東進ハイスクール時代の同僚というだけでなく、学生時代に授業を受けたこともあって、以前に僕のチャンネルに出演して頂いたこともあるんです。そうした縁もあってお声をかけていただいけたのだと思います」
インターネットや携帯電話の普及に伴う情報化社会の高度化により、さまざまなジャンルでこうした情報格差の問題はひと昔前に比べると軽減されているようにも思えるが、大学受験の現場はだいぶ事情が異なるようだ。