「彼と一緒に仕事できたらいいな」　出産とコロナ禍をきっかけに新たなスタートを切った夫婦

妻　高橋実穂［43］oto photo　撮影アシスト、フォトレタッチ

たかはし・みほ◆1979年、神奈川県生まれ。高校を卒業後、アパレル勤務を経て撮影業界へ。フォトレタッチャーとして大手企業の広告など写真編集に携わる。出産とコロナ禍をきっかけに、夫婦でニューボーン撮影を開始

　彼と一緒に仕事できたらいいな、というのはずっと思っていました。娘の出産時に初めてニューボーンフォトを見せたときは反応がよくなかったけれど、翌年、彼の作品にも通じるナチュラルな写真を見せたら共感してくれて。そこから2人で突っ走ってきました。産後は私がそれまでの働き方をできなくなり、さらにコロナを機に仕事環境が変わったことも、この仕事を始める後押しに。いろんな歯車が噛み合って天職を見つけました。いまは本当にたくさんの赤ちゃんを撮影させてもらっていて感謝しかありません。

　娘と夫がにこにこと戯れているのを、ひいて見ているのがすごく好きです。私が交ざっちゃうとその幸せを実感しづらいので、毎晩必ず私は少し離れて2人を見ている。

　食事中私がきょろきょろしていると瞬時にティッシュを出してくれる彼。こんな完全なパートナーがいて贅沢だなと感動してます。家族になるとこっぱずかしくてなかなか言わないけど、この機会に改めて、ありがとうございます。

（構成・大塚玲子）

※AERA　2023年2月13日号

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