【ビルボード】Official髭男dism「I LOVE...」総合首位奪還&V6達成 TiKTok発ヒット、瑛人「香水」総合5位にジャンプアップ
【ビルボード】Official髭男dism「I LOVE...」総合首位奪還&V6達成 TiKTok発ヒット、瑛人「香水」総合5位にジャンプアップ
この記事の写真をすべて見る

 2020年5月11日付(集計期間:2020年4月27日~5月3日)のBillboard JAPAN 総合ソング・チャート“JAPAN HOT 100”で、Official髭男dismの「I LOVE...」が総合首位を獲得した。

 ロング・ヒットを続ける「I LOVE...」は、ストリーミング(12週連続1位)、PCによるCD読取回数のルックアップ(3週連続1位)、動画再生(10週連続1位)で3冠を獲得して総合首位を奪還し、6度目の総合首位となった。まだ勢いは衰えを見せず、CDセールスでは前週1,253枚から当週1,492枚、ダウンロードでは前週15,028DLから当週19,616DL、ストリーミングでは前週5,856,967再生から5,810,967再生、動画再生では前週7,650,003回から当週8,001,711回と、微減したストリーミング指標以外では増加と、次週以降もトップを狙える訴求力を維持している。

 米国では既に顕著だが、世界をリードするショート・ムービー・プラットフォーム、TiKTok(ティックトック)で注目された楽曲がストリーミングや動画再生に影響を与え、ヒットに結びつく構図が日本でも根付き始めている。前週34位から当週5位にジャンプアップした瑛人(えいと)の「香水」は、インディーズながらTiKTokで多く使用されることで注目を集め、ストリーミングサービスで順位を上げて、King Gnuの「白日」やLiSAの「紅蓮華」を抑えてストリーミング3位となり、動画再生でも12位についた。今までのTiKTok発のヒットは、フィッツ・アンド・ザ・タントラムズの「ハンドクラップ」のように、まず動画再生に影響するパターンだったが、「香水」やRin音の「snow jam」のようにストリーミングに直接影響するパターンが増えつつある。これはTiKTokとストリーミングのユーザーそれぞれの増加と両サービス利用者の増加が原因と考えられるが、この構図によるヒットが増えた場合、インディーズ・シーンや過去楽曲など、予想外のヒットが生まれる可能性が高くなり、ヒットのチャンスが広がる、歓迎すべき展開といえるだろう。

 新型コロナウイルスの影響によりCDシングルの発売が延期されるなか、当週CDセールス1位となったのは、ゴールデンボンバーの『CD買ったら(送料)サヨウナラ』。こちらは事務所公式通販サイトで限定発売された作品で、当週の売上は6,041枚と、2008年から始まったBillboard JAPAN シングル・セールス合算開始以来、もっとも少ない売上枚数で1位となった。通販限定ということもあり、他指標ではルックアップ34位のみ加点され、リード曲とみなす1曲目の「Love for「M」」は“JAPAN HOT 100”の総合100位圏外という結果になった。

◎【JAPAN HOT100】トップ10
1位[2]「I LOVE...」Official髭男dism(1,492枚・19,616DL・5,810,967再生)
2位[4]「紅蓮華」LiSA(1,584枚・21,980DL・3,942,736再生)
3位[3]「Pretender」Official髭男dism(-・9,468DL・4,893,966再生)
4位[5]「白日」King Gnu(-・11,714DL・4,219,910再生)
5位[34]「香水」瑛人(-・2,940DL・4,593,548再生)
6位[8]「夜に駆ける」YOASOBI(-・4,913DL・3,487,190再生)
7位[7]「宿命」Official髭男dism( -・5,398DL・3,230,033再生)
8位[9]「パラボラ」Official髭男dism(-・8,475DL・2,867,439再生)
9位[11]マリーゴールド」あいみょん(-・9,111DL・2,538,921再生)
10位[6]「花に亡霊」ヨルシカ(-・5,920DL・1,692,142再生)

※[]内は前週順位
※()内はシングル枚数・ダウンロード数・ストリーミング数(各50位圏内のみ)