海外では、一部の製品の使用に関連すると思われる健康被害の報告もあります。何が危険なのかわからないところも新型タバコの怖さです。歯にもからだのためにもタバコ全般をやめる必要があります。
Q 歯周病は家族間で感染する?
A 感染はするがそれだけで発症しない
歯周病菌が親子間や夫婦間で感染することは多くの研究から明らかです。飼っている犬の口からも家族と同じ歯周病菌が検出されたという報告もあります。
しかし、歯周病菌がうつることと、歯周病のなりやすさは違うようです。ご夫婦のうち一方はひどい歯周病でも、もう一方は健康な歯肉ということもあります。歯周病菌があっても口腔内がきれいに清掃されていれば歯周病にはなりません。また、歯周病の発症には歯周病菌だけではなく、からだの抵抗力や喫煙、糖尿病など基礎疾患も関係しています。
※『続・日本人はこうして歯を失っていく』より
≪著者紹介≫
日本歯周病学会/1958年設立の学術団体。会員総数は11,739名(2020年3月)。会員は大学の歯周病学関連の臨床・基礎講座および開業医、歯科衛生士が主である。厚労省の承認した専門医・認定医、認定歯科衛生士制度を設け、2004年度からはNPO法人として、より公益性の高い活動をめざしている。
日本臨床歯周病学会/1983年に「臨床歯周病談話会」としての発足。現在は、著名な歯周治療の臨床医をはじめ、大半の会員が臨床歯科医師、歯科衛生士からなるユニークな存在の学会。4,772名(2020年3月)の会員を擁し、学術研修会の開催や学会誌の発行、市民フォーラムの開催などの活動をおこない、アジアの臨床歯周病学をリードする。