20年3月20日、再開を予定していた帝国劇場での公演中止が発表された (c)朝日新聞社
20年3月20日、再開を予定していた帝国劇場での公演中止が発表された (c)朝日新聞社
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 堂本光一さんが菊田一夫演劇賞大賞に選ばれた。20年にわたり、「SHOCK」シリーズを率いてきたことが評価された結果だ。AERA 2020年6月1日号掲載の記事で、その魅力と歴史を振り返った。

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 4月27日、堂本光一さん(41)が舞台「SHOCK」シリーズを20年にわたり牽引してきた功績により、第45回菊田一夫演劇賞大賞に選ばれたと発表された。現在の総上演回数は1760回。日本の演劇界で、同一演目の単独主演では森光子さんの「放浪記」の2017回に次ぐ記録だ。

“生みの親”ともいえるジャニー喜多川さん亡き後に迎える20周年──。2020年は「SHOCK」にとって特別な年だ。

 映画・演劇評論家の萩尾瞳さんは今年2月初旬、「Endless SHOCK」を観劇した。

「一人で責任を背負う心細さと自由さ、そして20年の意気込みを堂本さんから感じた。ある種、完成形を見たと思った。彼は主役・演出など、舞台人としての役割を全方位的に果たすことができる稀有な存在だと思う」

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、「SHOCK」は2月28日に公演を中止した。そして再開を予定していた3月20日朝、夜の公演中止を急遽発表。その後、31日までのすべての公演を中止すると発表し、東京・帝国劇場における今年の「SHOCK」は幕を閉じた。

 堂本さんは舞台の公式インスタグラムで「今回の中止は自分の意向が強いです」と伝えている。

「SHOCKは全国から多くのお客様が集まります(略)そしてキャストだけでも50人 作品の特性として終始息を切らしながら地面も這いつくばり 演者同士近距離で発声し続けます フライングもお客様の近くに行く事になります」「今はまず何よりも第一に考えなくてはならないのは(略)感染を広げてはならないという事です そして愛するファンの方や愛する共演者にリスクを負わせて舞台に立たせる事は今の状況で自分にはできません」

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