1998年2月の長野オリンピック開催に合わせて1997年に開業した長野新幹線(C)朝日新聞社
1998年2月の長野オリンピック開催に合わせて1997年に開業した長野新幹線(C)朝日新聞社
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定期運行では全国で初めてごろ寝ができる夜行快速列車として営業運転を開始した夜行快速「ミッドナイト」号(C)朝日新聞社
定期運行では全国で初めてごろ寝ができる夜行快速列車として営業運転を開始した夜行快速「ミッドナイト」号(C)朝日新聞社
ノンストップ列車が活躍していた高徳線(C)朝日新聞社
ノンストップ列車が活躍していた高徳線(C)朝日新聞社
現在京成上野~成田空港間を約45分で走る京成電鉄「スカイライナー」(C)朝日新聞社
現在京成上野~成田空港間を約45分で走る京成電鉄「スカイライナー」(C)朝日新聞社

 始発駅から乗ったら、つぎの停車駅は終点。かつて上越新幹線や「長野新幹線」にそんな究極の特急列車が設定されていたほか、一部在来線や民鉄路線でも途中全駅を通過する列車がみられた。「時刻表」に通過を示す「レ」マークが並ぶ列車の歴史を垣間見てみよう。

【写真】ノンストップの夜行快速「ミッドナイト」号はこちら

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■新幹線を駆け抜けたノンストップ列車

 ある意味で大胆とも言えた――1997年10月に開業を迎えた北陸新幹線の長野開業(長野新幹線)の時刻表には、途中駅に一切停まらないノンストップ列車が1往復設定されていたのである。下り「あさま3号」の東京~長野間所要時間は1時間19分で、この列車が最速列車だった。現在の北陸新幹線「かがやき」では東京~長野間の最速で1時間20分なので、それを上回る記録ということになる(ただし、「かがやき」は大宮に停車)。

 このノンストップ「あさま」は2002年12月ダイヤ改正で姿を消してしまったが、2004年3月には上越新幹線に東京~新潟間ノンストップ「とき」(313、314号)が登場し、同区間を1時間37分で快走していた。こちらは2013年3月までその姿を見ることができたが、現在もその名残りの列車がある。「とき311号」と「とき312号」で、前者は往年と同じ1時間37分で東京~新潟間を走破している(途中停車は大宮のみ)。

 残念ながら、現在は完全無欠のノンストップ列車は姿を消してしまっているが、お遊び的な見方をすれば始発駅~終着駅間ノンストップ列車は各地にある。わかりやすそうな例を挙げると「博多南線」で、博多~博多南間に駅がないのだから、自ずとノンストップになる。また、山陽新幹線には小倉~博多間の区間運転「こだま」があるほか、在来線にもこうした例がいくつもある。

■夜行快速のノンストップ列車も

 函館本線の札幌~旭川間は北海道内随一の特急街道で、道内で最初の電車特急が導入された区間でもある。その初代が1975年にデビューした特急「いしかり」で、うち1往復(下り6号、上り1号)がノンストップ運転となっていた。「いしかり」の前身のひとつである急行「さちかぜ」が1971年の登場以来札幌~旭川間をノンストップで運行しており、そのスジを引き継いだのである。ただし、「さちかぜ」は小樽~旭川間の運転(小樽~札幌間は快速)で、ほかに南小樽と手稲、琴似に停車していたため、ノンストップ列車からは外れている。

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「青春18きっぷ」の定番的人気列車もノンストップだった