※写真はイメージです (GettyImages)
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 新型コロナウイルスが、動物から人へ感染したとみられる事例が出てきた。オランダ政府は5月末、毛皮製品用ミンクの養殖場で人が感染したと公表し、世界保健機関(WHO)は動物から人への感染としては初めての事例の可能性があると発表した。

 厚生労働省のホームページによれば、あらゆる感染症のうち、動物から人へ、また人から動物へと感染する「人獣共通感染症」は約半数を占めるとされる。新型コロナも例外ではないかもしれない……。

 新型コロナが動物へ感染したとみられる事例はいくつかある。香港では、感染者が飼育している犬からPCRの「弱陽性」反応が出た。米ニューヨーク(NY)州の飼いネコからウイルスが検出されたほか、NY市の動物園でトラやライオンなどネコ科の動物で感染が報告されている。

 東京大学医科学研究所や国立感染症研究所などが、患者から分離させたウイルスを使って実験・解析した。すると、新型コロナはネコの呼吸器でよく増え、ネコの間で接触感染することがわかったという。

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