

丸山茂樹氏は、緊急事態宣言の解除を受けて、徐々に動き始めているスポーツ界の課題について語る。
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6月に入って、一気に日常が戻ってきた感じですね。でも一方で北九州市では第2波か、という騒ぎになってて。これはもう最初から分かってたことなんですよね。こういうことが絶対にどこかで起こるってことは。
まあやっぱり「自分たちは大丈夫だろう」って思うことが一番よくないんじゃないですか? 危険というか、ウイルスとは背中合わせだ、すぐ隣にいるというぐらいに思ってた方がいいのかな、なんて思いますけどね。
でもこればっかりは働かなくちゃいけない人もいっぱいいますし、やらなきゃいけないことやってるだけでうつっちゃった人もいると思いますから、みんながみんな不注意でうつった訳じゃないですからね。
首都圏のゴルフ場で閉めてたところも再開して、結構たくさんのお客さんが来てるみたいです。ゴルフやりたくても我慢してた人たちがいっぱいいたでしょうからね。とくに会社員の方なんかは会社から絶対にダメだなんて言われてて、自粛してたんでしょうね。
ゴルフ場はコースに出てしまえば「密」からは遠い状態ですからね。コースで感染したって人は、僕も聞いたことないんで。
さて中止の決まっていた「2020年度全国高等学校・中学校ゴルフ選手権大会」、いわゆる「緑の甲子園」の代替大会が12月に三重県で開催されることになりました。団体戦だけにはなりますけど、よかったと思います。
12月だから100%できる、って訳じゃないと思うんです。まだ。でも今年しか出られない生徒のこととかいろいろ考えたら、ちょっとでも延期ができるならスケジュールを動かしてでも希望を持ちたい、って考えからこうなったんでしょうね。これで最上級生も目標を持っていられる。練習環境はだいぶ元に戻りつつあるでしょうから、12月に照準を合わせやすいかなと思いますね。