ジャニーズ事務所の期間限定ユニット「Twenty★Twenty」によるチャリティーソング「smile」が6月22日に配信開始された。このユニットにはコロナ禍に疲弊する世の中を元気づけるべく、ジャニーズ所属の全アーティスト(総勢70人以上)が参加。作詞作曲はMr.Childrenの桜井和寿(この作品での名義は、本名の櫻井和寿)が手がけ、8月にはCD化もされる予定だ。
このコラボについて、嵐はこんなコメントを発表した。
「コンサートにも足を運んでおり、幼少の頃から聴いている櫻井さんが制作された楽曲を歌えること、とても光栄に思います。櫻井さんの紡ぐメロディー、そして歌詞を耳にした時、物理的に離れざるを得ない今だからこそ、人と人が心で繋がることの尊さを改めて感じて、心が温かくなりました」
たしかに、桜井は嵐のメンバーが生まれた数年後にはミスチルの前身となるバンドを結成。そして、1992年のデビュー以降、グループ外での活動も含め、数々のヒット曲を生み出してきた。そのなかにはドラマや映画、CM、チャリティーなどに絡んだものも多く、Jポップのタイアップ王ともいうべき存在だ。
その一方で、彼は97年に不倫騒動を起こした。バッシングに遭い、ミスチルも活動停止を余儀なくされたものだ。また、彼と同学年のアーティストで、同じくタイアップ王的存在だった槇原敬之は今年、クスリによる二度目の逮捕で謹慎状態だったりする。
そんなことを思うと、桜井が30年近くにわたって、このポジションに君臨できているのはすごいことなのではないか。その理由を考えるためにはやはり、23年前の不倫騒動を振り返る必要があるだろう。
不倫が発覚した当時、彼は26歳。半同棲の相手はセクシーアイドルグループのメンバーだった。しかし、彼にはその3年前に結婚した元レコード会社社員の妻がいて、長女も授かっていた。5歳上の妻はミスチルの宣伝も担当し、そのブレークに貢献した人でもある。ただ、桜井の心はすでにそこにはなかった。「週刊女性」の取材では、
「僕は、いい人なんかじゃない。自分のやっていることはわかってるつもりです。キレイごとでなく、自分が誰をいちばん傷つけているか……」
としながらも、「僕が帰る家は、彼女と一緒の家です。これからも、ずっと」とキッパリ言い切っていたものだ。