料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「焼き鮎とオクラソースのそうめん」。
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たまには、大人の贅沢そうめんを食べましょう。養殖の鮎で十分です。スーパーで買ってきて、鮎に粗塩を振り、ぬめりを取ります。頭を右にしてエラの脇から金串を入れ、S字形にくねらせ、尾びれを上にはねるように串を刺してください。背びれ、胸びれ、尾びれを広げて飾り塩をたっぷりつけてください。そして中火弱のグリルで皮にこんがり焼き色がつくまで焼きます。
オクラは板ずりをして約2分ゆでます。水にとって水気を切りヘタを取り細かく刻んで、とろんとした粘りけを十分に出します。
梅干しは種を取り、たたいて細かいみじん切りに。もちろん梅干しは市販の練り梅を使っても構いません。でも私は梅干しの古漬けをお使いになることをお勧めします。コクのある酸味がこのオクラソースにはぴったりと合うからなのです。
オクラ、梅干し、めんつゆ(市販品2倍希釈)を混ぜ合わせます。そうめんをゆでて、冷水でぬめりを取りザルにあげます。器に盛り付け鮎の塩焼きをのせ、大葉や他の薬味を添えてできあがりです。夏の涼味をお楽しみくださいね。
(構成/赤根千鶴子)
■焼き鮎とオクラソースのそうめん
【材料】(2人分) 鮎2尾、塩、粗塩各適量、オクラ2袋、梅干し2粒(市販の練り梅を使うときは大さじ1)、そうめん2束、めんつゆ(市販品)大さじ2、大葉、貝割れ大根、みょうが、生姜それぞれ適量
【作り方】(1)鮎に粗塩を振り、ぬめりを取る。頭を右にしてエラの脇から金串を入れ、S字形にくねらせ、尾びれを上にはねるように串を刺す。(2)背びれ、胸びれ、尾びれを広げ、飾り塩をたっぷりとつけ、中火弱のグリルで皮に焼き色がつくまで焼く。(3)オクラは塩で板ずりをし、1~2分ゆでる。水にとり水気を切りヘタを取り除き、細かく刻んで粘りけを出す。梅干しは種を取り、みじん切りにする。(4)オクラ、梅干し、めんつゆを混ぜ合わせる。(5)そうめんをゆで、冷水でぬめりを取り、ザルにあげ、器に盛り付ける。その上に鮎の塩焼き、大葉や他の薬味を添える。
【ワンポイントアドバイス】鮎はS字形にくねらせ、尾びれを上にはねるように串を刺すと、きれい。
※週刊朝日 2020年7月17日号