料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「ブルスケッタ」。
【「ブルスケッタ」を作る際のワンポイントアドバイスはこちら】
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夏に庭仕事をしたり、家の片付けをしたりする時に重宝するおつまみがあります。それはイタリア料理の前菜・ブルスケッタです。
大きなトマトをザク切りにして、そこに玉ねぎのみじん切りやニンニクのみじん切りを混ぜてフランスパンにのせる方も多いと思いますが、私はタバスコなども入れて様々な味わいを楽しんだりしています。
私がよく作るのは、なす1本、トマト2分の1個、赤・黄・緑ピーマン各2分の1個を粗みじん切りにし、オリーブ油で炒めたものです。赤と黄のピーマンはパプリカではなくて緑ピーマンと同じサイズの小さなものでかまいません。使いやすいサイズを使用してください。そして塩・胡椒、レモン汁、タバスコで味を調えましょう。
フランスパンは薄切りにしてニンニク(分量外の1片)をこすり付け(1)をのせます。(1)の野菜類には、ズッキーニの粗みじん切りを入れてもいいですね。お好きな野菜を、どうぞたっぷりと。
家仕事をしながらブルスケッタをつまんでいると一日が経つのはあっという間です。のんびり楽しみながらおつまみ時間を堪能してください。
(構成/赤根千鶴子)
■ブルスケッタ
【材料】(作りやすい分量) なす1本、トマト1/2個、赤・黄・緑ピーマン各1/2個、玉ねぎ1/4個、ニンニク1片、オリーブ油大さじ1、塩・胡椒各少々、レモン汁大さじ1、タバスコ小さじ1、フランスパン1/2本
【作り方】(1)野菜類は粗みじん切りにし、オリーブ油で炒める。塩・胡椒、レモン汁、タバスコで味を調える。(2)フランスパンは薄切りにして、ニンニク(分量外の1片)をこすり付け(1)をのせる。お好みで刻んだ香草を添える。
【ワンポイントアドバイス】ブルスケッタのパンにはニンニクの香りを丁寧にこすり付ける。
黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り
※週刊朝日 2020年7月31日号