一方で事務所を退所する長瀬の今後の活動については、詳細はまだ明かされていない。事務所発表は「長年培ってきたクリエイティビティ―を生かし、裏方としてゼロから新しい仕事の形を作りあげていくことになりました」とだけ。長瀬はバンドTOKIOとしての音楽活動だけでなく、俳優として「白線流し」(フジテレビ系)、「池袋ウエストゲートパーク」(TBS系)、「泣くな、はらちゃん」(日本テレビ系)など数多くのドラマに出演し、個性的な役柄もこなせる演技力と繊細な表現が評価されてきた。このまま表舞台から去ってしまうのだろうか。
「完全に引っ込んでしまうわけではないと思いますよ。歌やお芝居もやりつつ、プロデューサーや監督業のようなこともやる。裏も、表もやるのでは。例えば、俳優の山田孝之さんのような活動の仕方になるような気がします」(同)
バンドTOKIOとしての音楽活動については、22日に報道陣に対して3人は「4人での音楽活動はない」と答えたとされている。が、山田さんは「個人的に期待している」と話す。というのは、山田さんは2018年の暮れに仕事でリーダーの城島と共演。そのとき「コンサートやらないの?」とたずねたところ、「長瀬はやりたいと言っている。ちゃんと考えていますよ」とはっきり答えたからだ。
また、同じ趣旨の質問を山田さんは、城島の結婚会見でもしていた。「(ロケやテレビ収録の)ピンマイクではなく、(ライブで使う)スタンドマイクでファンに生報告しないのか」と質問したところ、「考えています」ときちんと答えたという。
「バンドというのはジャニーズのエンタメの形のひとつの柱なんです。TOKIO以前にも男闘呼組などバンドのかたちのグループが活躍していました。4人ではないということは、離脱した山口達也さんを含めた5人ではあるかもしれないと期待はしています」(同)
今回の再出発について3人は、未成年女性への強制わいせつ容疑で書類送検(のち起訴猶予処分)された山口氏にも報告しているという。ジャニーズ事務所にTOKIOが所属しているうちは山口氏の芸能活動再開は「絶対にない」といわれてきた。事件発覚から2年が経過しての4人の再出発。果たして山口氏の合流はあるのか。今後も5人から目が離せない。
(AERAdot.編集部/鎌田倫子)