「週刊朝日」が創刊90周年を迎えた。創刊号は1922年2月25日号。以来、現存する最古の週刊誌としてさまざまな意味で社会に影響を与えてきた。その90年という時代を映してきた雑誌の表紙を紹介しよう。

●1号(1922年2月25号)
創刊号の表紙は、フランスのジョッフル元帥が大阪朝日新聞社を来訪した際の写真。まだ「週刊」ではなく、毎月5・15・25日発売の「旬刊」

●400号(1929年4月14日号)
表紙は、ティータイムを楽しむ女性たちの写真。タイトルロゴがカラーに

●1200号(1943年1月17日号)
表紙は、「皇軍のマンダレ入城とビルマ人の協力」画・伊原宇三郎

●2500号(1967年2月3日号)
この頃から「ワイド特集」は健在。表紙は、「C子嬢」画・宮本三郎

●3300号(1981年5月29日号)
女子大生表紙モデル、といえば週刊朝日。撮影・篠山紀信

●4000号(1993年12月31日号)
田中角栄元首相が死去。モデル・酒井法子 撮影・篠山紀信

●4200号(1997年5月30日号)
企画「篠山紀信が撮る世紀末の50人」。モデル・京極夏彦

●4300号(1998年12月18日号)
近年では少ない絵画の表紙。仏ボルドー。画・安野光雅

●5000号(2010年3月26日号)
歴史を背負う、5千号。モデル・中村勘三郎 撮影・宅間國博

 全体を振り返ると、戦前戦後、現在に至るまで、表紙の多くは女性によって彩られていたこともわかる。昨今は写真で、デザインやファッションを変えながら、時代を反映させてきた。

 横山大観や東郷青児ら歴史的な名に支えられてきた「週刊朝日」。2022年の創刊100年号は、どんな表紙になるのだろうか。

※週刊朝日 2012年2月17日号