●東武鉄道、東京メトロ


 東武鉄道は2017年に鬼怒川線・東武ワールドスクウェア駅の開業に伴い、鬼怒川温泉~新藤原の3駅の駅ナンバリングを1つずらした。

 また、東京メトロは2020年に日比谷線・虎ノ門ヒルズ駅の開業に伴い、日比谷線は霞ケ関~北千住の16駅の駅ナンバリングを1つずつずらした。

■駅ナンバリングは車両にも波及

 駅ナンバリング最大の発展は、車両の行先表示器にも表示されるようになったことだ。その嚆矢(こうし)は東武鉄道の100系スペーシアで、2014年にフルカラーLED表示器に換装された際、停車駅の英字表記に併記されるかたちでスクロール表示された。

 2016年に登場した東京メトロ日比谷線の13000系では、行先の左側に駅ナンバリングを添えた。この方式は東急電鉄2020系などにも波及した。

 今後は駅や車両だけではなく、きっぷなどにも駅ナンバリングを表示するなど、より一層わかりやすくなるだろう。(文・岸田法眼)

取材協力/横浜市交通局・長崎電気軌道

岸田法眼(きしだ・ほうがん)/『Yahoo! セカンドライフ』(ヤフー刊)の選抜サポーターに抜擢され、2007年にライターデビュー。以降、フリーのレイルウェイ・ライターとして、『鉄道まるわかり』シリーズ(天夢人刊)、『論座』(朝日新聞社刊)、『bizSPA! フレッシュ』(扶桑社刊)などに執筆。著書に『波瀾万丈の車両』(アルファベータブックス刊)がある。また、好角家でもある。引き続き旅や鉄道などを中心に著作を続ける。

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