ひんやり餃子 (撮影/写真部・松永卓也)
【ワンポイントアドバイス】餃子の皮の中心に具材をのせて包み込むのがポイント (撮影/写真部・松永卓也)
黒田民子・料理研究家
料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「ひんやり餃子」。
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友人が何年か前に教えてくれた冷たいエスニック餃子の作り方をご紹介したいと思います。これが本当に、おいしいの(笑)。
まず木綿豆腐は重しをして水気を切ってつぶしましょう。きゅうりは千切りにして塩でもみ、水切りしましょう。細ねぎ、むき海老、生椎茸はみじん切りに。そしてフライパンにごま油を入れ、鶏ミンチ、細ねぎ、生椎茸を炒めて軽く塩・胡椒します。それをボウルに入れ、きゅうり、木綿豆腐、むき海老、すりおろしニンニク、白すりごま、塩・胡椒と合わせます。餃子の皮の中心に具材をのせ、左右も中心に合わせて包み込むのがポイントです。沸騰した湯に入れてゆで、皮に透明感が出てきたら引き上げて氷水で冷やします。そして酢醤油でいただきます。
酢醤油にはお好みでパクチーのみじん切りを入れると、よりエスニック感が味わえます。
いまは旅行に出かけるのが難しいでしょうから、ぜひこういったお料理で旅の気分を味わってください。お家のプランターで栽培している青じそなどを入れてもかまいません。あるもので楽しい食卓を作っていきましょう。探せば魅力的な食材はいたるところにありますから。
(構成/赤根千鶴子)
■ひんやり餃子
【材料】(作りやすい分量)鶏ミンチ肉50g、むき海老50g、木綿豆腐1/2丁、きゅうり1/2本、細ねぎ1本、生椎茸2枚、すりおろしニンニク小さじ1、ごま油小さじ2、白すりごま小さじ1、塩・胡椒各少々、餃子の皮20枚、酢醤油(醤油と酢各大さじ4、粉唐辛子小さじ1、白すりごま小さじ2、お好みでパクチーも)
【作り方】(1)木綿豆腐は重しをして水気を切りつぶす。きゅうりは千切りにし塩でもみ、水切りする。細ねぎ、むき海老、生椎茸はみじん切りに。(2)フライパンにごま油を入れ、鶏ミンチ、細ねぎ、生椎茸を炒め、軽く塩・胡椒する。(3)ボウルに(2)、きゅうり、木綿豆腐、むき海老、すりおろしニンニク、白すりごま、塩・胡椒を入れ合わせる。(4)餃子の皮の中心に(3)をのせ、左右も中心に合わせて包む。それを沸騰した湯に入れゆでる。皮に透明感が出てきたら引き上げ氷水で冷やす。(5)醤油、酢、粉唐辛子、白すりごまを合わせ酢醤油を作り、いただく。
【ワンポイントアドバイス】餃子の皮の中心に具材をのせて包み込むのがポイント。
黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り
※週刊朝日 2020年8月7日号